アラカルト
38.湯築城から出土品
 このたびの発掘調査は旧動物園区域(全体のほぼ3分の1)で、戦国時代の16世紀頃の地層
 だけでも約25万点にもおよぶ多数の遺物が出土しました。このように厖大(ぼうだい)な
 出土品は想像をこえるもので、大変注目されています。
 それらの遺物の多くは「かわらけ」と呼ばれる土師質土器(はじしつどき)で、皿や酒杯などに
 使われたものです。しかし、注目されるのは備前焼、瀬戸・美濃焼、丹波焼など日本が産地の
 陶器ほか、中国、朝鮮半島、あるいはタイなど東南アジアに至る輸入陶磁器が発見された
 ことです。
 また近年、能島村上水軍が貿易にかかわっており、その交易品が河野家にもたらされたのでは
 ないかと考えられています。湯築城からの出土品は城内の人々の暮らしが、想像以上に豊かで
 あったことを物語っています。